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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
午後の仕事も終わり
あれから
終始無口だったユウヤは
サングラスの入った
カバンを手に
スタジオを後にした
まだ
残っていたマシロは
そんなユウヤを見て
俺に話しかけた
「ユウヤさん・・・
めずらしいですね」
「あぁ・・そうだな」
マシロの言う通り
ユウヤが
不機嫌な顔を見せるのは
珍しい
「何か・・あったんでしょうか・・」
マシロは
意味深な言い方をした
「どうだかな
まぁ・・・
俺たちの口出すことじゃねーよ」
「・・はい」
そうだろうか
俺の
口出すことじゃ
ないんだろうか
こんなに
気になってんのに
あいつ
何にも言わないで・・・・。