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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
結局
打つ手の思いつかない俺は
「何かあったら
いつでもいいから
電話しろ」
そう
ユウヤにメールを送って
パソコンの電源を
落とした
とても
仕事する気には
ならなかった
かといって
部屋に帰る気もない俺は
ママのところに行こうと
ソファから腰をあげ
スタジオの電気を
消そうとした
その時
「あ、神島さん
まだいらしてたんですね」
マシロが
スタジオに入ってきた
「あぁ、でももう帰るとこだ
お前・・どした?」
「ちょっと忘れ物を」
「そうか
さっさと取ってこい
もう鍵かけるから」
「はい」
そう言って
マシロは控室にはいり
すぐに部屋からでてきた
「すみませんでした」
「いや、かまわねーよ
じゃ、帰るか・・」
「はい」