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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
スタジオの明かりを
全て消し
真っ暗な中
マシロと
ドアまで移動した
外に出ても
もう真っ暗で・・・
「マシロ」
「はい」
「早速で
悪いんだけどさ」
「?」
「今日は・・・
・・飲むかもしれねぇ・・」
暗くて
顔が見えないという
安心からなのか
妙に弱気な
自分を
マシロに見せている気がした
「何か・・あったんですか?」
「いや・・なんもねぇよ
ちょっと
そんな気分なだけだ」
「そうですか・・
いいですよ
私、まだご飯食べてないですし」
マシロは
俺がママの所に行くことを
もう察していて
「わるいな・・」
「悪くないです
何かを頼まれるのは
うれしいものですから」
「・・・そうか」
ユウヤも・・
そうだったのかな・・
それから
俺は携帯ばかり
気にしながら
マシロと2人で
ママの店に向かった