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迷路・・・Ver.K
第9章 駆け引き
せっかく
マシロを誘ったわりには
なんだか
やっぱり酒も飲まずに
俺は
料理に箸をつけていた
マシロと
仕事の話をしたり
何度も何度も
携帯を気にしていた
しばらくして
マシロがトイレに立つと
ママが
俺の目の前に立ち
少し小声で
俺に話かけた
「島ちゃん
どーしたの?」
「ん?」
「妙に気になってるじゃないの
なんかあった?」
そう言って
ママは
俺の携帯を指さした
「・・いや・・」
「連絡待ち?」
「いや
そんなんじゃねぇんだ」
あぁ・・
ひとりで来ればよかった
その時
ひどく後悔していた
ママに
ママに
愛のないセックスじゃ
なかったかもしれないと・・・
俺は
言いたくて
たまらなくなっていた