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第10章 誘惑

ロケが終わり
スタジオに
荷物を降ろし終えたのは
21時を過ぎていた



ロケ先が遠く

早朝からの仕事で
俺は
クタクタになっていた


しかも

肉体的なものだけじゃない
疲労が
それを倍増させていた





雰囲気の悪い中
飯を誘う気にもなれず


ユウヤが
気になるのに


ユウヤに
避けられてる感が
半端なく



俺は


2人に帰宅を促した









俺は


ママのところに
行くつもりだった





ママなら










何も言わずに



心を

抱きしめてくれるから