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迷路・・・Ver.K
第10章 誘惑
ちょっと
不機嫌そうなユウヤは
残した弁当そのままに


「俺、先に
次の場所に行ってますから」



そう言って
次のロケ現場に
行ってしまった





「マシロ」




「はい」




「ユウヤの携帯

鳴ってても
もう教えなくていいからな」





「・・あ、はい

すみませんでした」






「いや

いいんだ」





俺が



誰からの電話か

知りたくないだけ。







「お前は悪くねーから

気にすんなよ?」








それからだった






ユウヤとマシロが



あまり

いい雰囲気じゃなくなったのは。





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