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迷路・・・Ver.K
第2章 ユウヤ
ふと、横にいる
マシロに目をやると

案の定

冷めた目でユウヤを見ていた



「マシロ
この仕事やってくなら

ユウヤをバカにすんなよ?」



「え?」




「見習え」




「………」




「あれも、大事な仕事だ」




「…はい」




あんまり納得してねぇみたいだが

まぁいい



「レイちゃん、おはよ〜」




「あっ、神島さん
おはようございま〜す

今日はよろしくお願いします

いつもみたいに
綺麗に撮って下さいねっ」




「元がいーから

綺麗にしかとれね~よっ」




「やっだぁ〜もぉ

神島さん、上手なんだから

あっ、ちょっと
メイクに時間とってもいい?
待たせちゃうかもだけど
ごめんなさい、神島さん」



と、レイは両手を
顔の前で合わせた



「いーよいーよ
レイちゃんが
綺麗になるためだから
待たせていただきますよ

終わったら
いつでも声かけてよ」




「はぁ〜い」




ユウヤのおかげで
レイの機嫌は最高だ

メイクに時間かかっても
いーかしら?


そんなこと
言うヤツじゃねぇんだ
レイは。



そんでも俺は

レイが
メイクにかかる前に
もう一押し




「お〜い、マシロ
しっかり
石ころ拾っとけ~!!

レイが寝転んで
痛かったら
承知しねーからなぁ〜!!」



と、デカイ声を出すと





ユウヤは

口を押さえて

笑いをこらえていた




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