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迷路・・・Ver.K
第10章 誘惑

そんな
空気の中


俺も
気をゆるませ


少しずつ
目の前のものを
つまみながら

ビールを飲んだ




冷蔵庫には
マシロがもってきた
冷酒がひえていたが

一気に
酔いが回りそうで
手をつけていない





「神島さん」




「ん?」





「お酒、飲まないんですか?」





「ん・・・そうだなぁ・・

おぉ、マシロ

お前、飲んだらどうだ?」





「え?」





「明日休みだんだ

せっかく
冷えてるんだから
飲めよ」





ちょっと
迷っていたが

マシロは




「じゃあ・・ちょっとだけ」




そんな事を言いながら
酒の強いマシロも
飲み始めた




軽い酔いを
感じながら


うまそうに
酒を飲む
マシロを見る






マシロの

横顔は魅力的で



濃く柔らかそうな
まつ毛が

より一層
マシロの瞳を
際立たせていた










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