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執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
「ごちそう様でした」
ガタン…
私は夕食を食べ終わり、
イスから立ち上がった。
秀一はちらりとお皿を見て、
心配そうに私を見つめる。
「…今日も、あまり召し上がらないのですね」
皿を見ると、確かに半分以上残っている。
3分の2に近い。
ふぅっとため息を吐く私。
「だって、食欲ないんだもの」
「…今日は、お嬢様の好物を
出したはずなのですが…それでも残されるのですね」
そう言ってますます心配そうに私を見つめる秀一。
それに対して私はそっけなく言う。
「好きなものでも…
食べたくないときもあるの」
「ですが、最近顔色もすぐれないようで…心配です」
「っ…ほうっておいて」
「…申し訳ありません」
辛そうな顔の秀一。
少し胸が痛む。
私はそれもお構いなしに、
足早に自分の部屋に向かった。