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執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
「ねぇわたし、ほんとうにへいぼんだよね…」
「……?」
妃奈浬は不安げに瞳を揺らがせている。
「しゅういちは、わたしのどこがすき…?」
「…全部ですよ」
不安そうな妃奈浬の頬に、そっと触れる私。
妃奈浬は少し驚いたように目を
見開いたあと、切なげに私を見つめた。
「じゃあこれからも…わたしが
おばあちゃんになっても、あいしてくれる……?」
「……っ」
それは……
私はその質問に、どう答えていいか
わからなかった。
だって、私は…――
しかし、答えないと妃奈浬を
不安がらせてしまう……
………――
私は妃奈浬に微笑みかけた。
「―…ええ、もちろんです」
「……っ! …ありがとう…うれしい」
妃奈浬は目を見開いたあと、
目に涙をにじませ嬉しそうににっこりと笑った。
その笑顔に胸の奥が痛む。