この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
「大丈夫です。すぐ、終わりますから」
「…本当…?」
秀一は嘘を吐かない。
そうわかっていても、やはり聞いてしまう。
私が秀一を見つめると、
今度は優しく微笑んだ。
「ええ…私もなるべく早く帰ってきます」
「…うん」
「私も早く、
妃奈浬お嬢様に会いたいですしね…」
「っっ…~!」
一気に鼓動が早くなって、顔が熱くなる。
秀一は私を見てクスッと笑った。
こんなことで赤くなっている私を、
おかしく思ったのだろうか。
「フフ…本当ですよ?
では、これで失礼します」
「あっ…う…ん」
秀一は敬礼して、部屋を出て行った。
パタン…
「……っ」
私は秀一が部屋を出て行ったあとも、
しばらくそのドアをぼぅっと見つめていた。
だが、だんだん身体が小刻みに震え、
フラフラしてきたので
取りあえずゆっくりとベッドに横になる。
横になりながらふぅっと
ため息を吐くと、体が沈んだような感覚になった。
本当にすぐ
帰ってきてくれるのかな……