この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相
「やはり今日は、休みましょう…」
「え……?」
不思議に思って秀一を見ると、
秀一は心配そうな顔をしていた。
ドクンッ…
「うん…」
顔が熱いのは無視して、コクンとうなずく私。
心配してくれてるのかな…?
秀一はほっとしたように優しく微笑む。
「では…学園の方に連絡しておきますね。
なにかご所望の物はありますか?」
「あ…だ、大丈夫」
気を遣わせては悪いと思い、私は慌てて断った。
そうですか…とまた少し心配そうな秀一。
「朝食はいかがなさいますか?」
「…じゃあ、軽めに食べる…」
「かしこまりました。
私はこれから用事がありますので…
これで失礼します。
お嬢様の身の回りのお世話は、
使用人に頼んでおきますから」
「えっ、今日はいないの……?」
無意識に声色に寂しさが混じる。
やだ…側にいて欲しい。
寂しさに布団をぎゅっと握る私。
秀一は少し困ったように、
少し寂しそうに苦々しく笑った。