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執事とお嬢様の禁断の模様
第6章 真相


「やはり今日は、休みましょう…」

「え……?」



 不思議に思って秀一を見ると、
秀一は心配そうな顔をしていた。


 ドクンッ…



「うん…」



 顔が熱いのは無視して、コクンとうなずく私。


 心配してくれてるのかな…?


 秀一はほっとしたように優しく微笑む。



「では…学園の方に連絡しておきますね。
なにかご所望の物はありますか?」

「あ…だ、大丈夫」



 気を遣わせては悪いと思い、私は慌てて断った。


 そうですか…とまた少し心配そうな秀一。



「朝食はいかがなさいますか?」

「…じゃあ、軽めに食べる…」

「かしこまりました。

私はこれから用事がありますので…
これで失礼します。

お嬢様の身の回りのお世話は、
使用人に頼んでおきますから」


「えっ、今日はいないの……?」



 無意識に声色に寂しさが混じる。


 やだ…側にいて欲しい。

 寂しさに布団をぎゅっと握る私。


 秀一は少し困ったように、
少し寂しそうに苦々しく笑った。


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