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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり
「妃奈浬さん…
ちゃんとしているのでしょうね?
まさか破ってないわよね、約束……」
探るような瞳で
いやな笑みを浮かべる菜摘先生。
私の前では座り方まで変わってしまって、
まるで女王のように足を組んでいる。
私はこれを…放課後まで忘れていた。
放課後に、指導室に行って先生に
報告をしなければならないということを……
秀一のことで頭がいっぱいだったのだ。
「ちゃんと…守りました」
気圧されながらも、私ははっきりと言った。
本当に、なにもしてないから、
これは自信を持って言える。
すると先生はまた、
探るような高圧的な瞳で目を細めた。
「ふ~ん…どうやら本当みたいね」
「っ…本当です」
「へぇ…ずいぶん生意気な眼をするのね? なにかいいことでもあった?」
「っ……」