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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり



 ブオォォォ…



 いつもは気にならない、車の走行音。


 今日はなんだか少し耳障りに感じる。




 今日も秀一帰ってきてないって…
どういうこと……?



 体調はよくなって、
学校に行けるようになったし天気も快晴。

 なのにそれだけが私の心に引っ掛かる。


 いつもは秀一が運転する車も今日は、
元々雇われていたらしい使用人の男の人が
運転席に座ってハンドルを回している。




 その男の人を冷めた目で見つめる私



 …秀一の、嘘つき……


 帰ってきたら、真っ先に怒ってあげるんだから……



 さっきまで怒りが勝っていたはずなのに、
いつの間にか不安が私を襲う。



 ……帰って、来てくれるのかな……



 3日も会えないなんて……なんかあったのかな。



 少し座席に寄りかかり、外を眺める。



 隣にいるのが秀一じゃないだけで
落ち込む私って、わがまま…?


 それは…秀一だって色々都合とか
あるんだろうし、でも……




 秀一は、私の専属執事なんだもん……



 気持ちを抑え込むように拳をぎゅっと握る。





 秀一に会いたいな……






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