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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり

「っっ…?! 麗華(れいか)……!!」
「えっ…」
手錠を掛けられたその人は、
気まずそうにうつむいている。
もしかして、これが妹さん……?
確かに菜摘先生に似てる……
「あなた達の悪事はすべて、
ご令妹様がお話してくださいました」
「っ…?! 麗華、あなた……!」
「っ……」
妹さんはぎゅっと目をつぶり、
うつむいたまま黙っている。
警察官の1人が合図をするように妹さんにうなずく。
「麗華さん、あなたは九条孝博と
結婚したいがために嘘の婚約を取りつけ、
姉と協力し、証拠を偽造しました」
「…はい…」
「えっ、九条孝博さんって……」
あの孝博さん…?
沙耶香の執事さんの……
秀一は私を見て、ニコッと笑った。
「ええ…沙耶香様の執事です」
「やっぱり……!」
「っ…?! あ、あなた、孝博さんのこと知って……?」
先生の妹さんが、困惑した様子で私に話し掛けてきた。
「はい、親友…の執事さんです」
「……そうなの」
妹さんは苦々しい顔をした。

