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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり
…チュッ……
「……っ……!!」
わ、私なにやって……?
ハッと我に返り、自分で自分が恥ずかしくなる。
メモに、キスするなんて……!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!
心の中で叫びながら、手で顔を覆う。
でも、秀一がこれに触れたと思うと……
……ただの紙でも、愛しくなるんだもん……
恋って不思議……
秀一の残してくれたメモを、
人差し指でそっとなでる。
コンコン
「っっ!?!?」
ビクッ!!
驚き過ぎて、秀一のメモを手から離してしまった。
メモはひらひらと宙を舞い、カサ、と音を立てて床に落ちる。
自分の世界に浸っていたところで
ドアにノックをされたものだから、
本当に心臓が飛び出るかと思った。
心臓が飛び出るかわりに、
全身が心臓になったような感覚を覚える。