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執事とお嬢様の禁断の模様
第7章 終わりと始まり





「じゃあ早速…」

「そ、そんな急かさないで……」




 やっぱり恥ずかしい……



 本当は絶対言えないけど、でもまとめなら……




 私は沙耶香に顔を見られないように
前かがみになってから、落ち着こうと深呼吸をした。




「……え~と…秀一と、
…キス、して…それであ、あのじ、

自分から誘っちゃって……」



 沙耶香の表情を確認するため、
少しだけ顔を傾けてこっそりとうかがう。


 うわぁっ…沙耶香、
さっきよりちょっと近づいてる……?



 こ、怖い……



 髪の間から見える沙耶香の顔は、
にこにこしていて普通に見たら怖くもなんともないのだが、
そのときの私にとっては恐ろしいものだった。




「それで…?」

「え、あ、ぁ…の…」




 催促されてまた迷いがしょうじる。





 これって言うべきなのかな?



 言う意味ないって思うの私だけ……?



 だってあんなこと言ったら絶対……




 沙耶香に弄ばれる……



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