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執事とお嬢様の禁断の模様
第8章 最後に……

「…ただの、婚約者です。
恋愛感情を抱いたことはありません」
「……!」
よかった…
秀一の言葉に、昂っていた感情が少し落ち着いた。
「ですが…
妃奈浬お嬢様のことは、本気ですから」
「……っ」
ドキン…
真剣な瞳に、思わず鼓動が早くなる。
「…あと、私が立て直すのはホテルではなく、他の会社です」
「え……?」
他の会社……?
だって、秀一のお父様の会社じゃ…
「実は父は、その会社だけでなく、
複数の会社を経営していたんです。
仮名で…こっそりとですが」
「あ……」
複数会社を持ってたんだ……

