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執事とお嬢様の禁断の模様
第8章 最後に……

「秀一さんの知り合い、ということは
あまり意識せずともよいのですよ、妃奈浬お嬢様」
京子さんは少し困ったように苦笑いをした。
困らせているとわかっても、
どうしても意識してしまう。
「…それはちょっと……」
意識しないなんて、無理だよ……
それに京子さんが秀一の知り合いなら、
もしかしたら秀一に会えるかもしれないし……
いや…やっぱりそんな京子さんを
利用するみたいなこと、ダメだよね。
逆にそんな目で見たら……失礼……
「いいえ…本当に気を遣わないでください。
『京子』と呼べないのでしたら、それで構いませんので、
せめて敬語を解かれてください」
「う…ん……わ、わかった」
確かに執事に敬語使ってるのなんて、変だよね……
私は思い直して、敬語で話すのをやめた。

