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執事とお嬢様の禁断の模様
第8章 最後に……

「あ、あの…じゃあ…いきなりなんだけど……」
「はい」
にこやかに返事をする京子さん。
私はうつむいて、ドキドキしながら聞いた。
「いつか…
私が秀一に会うことって……できる……?」
「……!」
ちらりと京子さんを見ると、
京子さんは少し困ったような、
戸惑ったような瞳を私に向けていた。
私はそれを見て直感的に、会うのは難しいんだと感じる。
「東雲も…綾小路(あやのこうじ)も結構な名家ですから、
いずれパーティーなどで会うかもしれませんが、
普通に話をできるかどうかは…」
と、目をそらす京子さん。
それを聞いて、やはりという気持ちはあるものの、
胸が鈍く痛んだ。

