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執事とお嬢様の禁断の模様
第8章 最後に……

「綾小路って…秀一の婚約者の名字…?
パーティーとか…
そういう機会がなければ会えないの……?」
「はい。秀一さんの婚約者は、
綾小路沙良(さら)様と聞きました。
会えるかどうかは…わかりかねますが、
恐らく難しいかと……
婚約者がいらっしゃるので、直接的でなくとも、
結果的に行動が制限されている可能性があります」
「っっ……!」
婚約者というキーワードが出てきて
傷つくと共に、妙に納得できてしまった。
『婚約者』という言葉が、
胸に浸透するようで少し気持ち悪い。
秀一は、私だけって言ってくれたのに。
婚約者のこと、気にしないって決めたのに…
なんで、完全に信じきれないんだろう……

