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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私
……沙耶香と孝博さん、もうデートしてる頃かな……?
2人で出掛けているところを想像して、また笑みがこぼれる。
この6年間で、色んなことが変わった。
―2年程前、沙耶香は勇気を出して孝博さんに想いを打ち明けた。
そのとき孝博さんは、主従の関係なのに
秘密で恋愛をするっていうのに抵抗があったらしくて…
でも告白されてから沙耶香を意識し始めて、
軽いデートを繰り返すうちに自分の気持ちに気づいたんだって。
最後は沙耶香が私にいつもやってくれるように、
お礼として私が孝博さんにひと押しして、それで収まったんだけどね。
孝博さんも沙耶香には惹かれてたらしいんだけど、
それは本当はいけないことだから…
自分で気持ちを押し殺してたみたい。
でも今孝博さんは、普通に恋人としていられるよう執事をやめた。
今はパイロットに向けて頑張ってる。
沙耶香も孝博さんの夢を応援してて、自分は弁護士をやっている。