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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私
ふと窓の外に視線を置くと、
そこには雲1つない、まぶしい青空があった。
……秀一と別れてから、もう6年も経ったのね……
そのときは高校生だった私も、今では大人。
まだ仕事はしていないけど、正真正銘の22歳だ。
……お見合いなんて……
正直言うと、面倒臭い。
仕方ないと思って一応お見合いを受けているけれど、やっぱり……
私には秀一しかいないから。
無意識に顔がほころぶ。
ここまでこれたのは秀一のおかげだ。
秀一に会う日のためと思って全部頑張ってきたし、全部頑張れた。
私は紅茶を一口飲む。