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執事とお嬢様の禁断の模様
第3章 私を見て
「あっ…ぁ~…っ!!」



 ビクビクと身体が反応した。


 さっきよりも強い刺激に、さっきよりも大きい声が出てしまう。

 な、なんて声……

 多分今私の顔は、耳まで真っ赤になっているだろう。


 私の首から顔を上げた浅葱は、なにやら嬉しそうだ。



「…気持ちいいのですね?」

「えっ……!」



ストレートな質問に顔が熱くなる。



「………うん…」



 なんとか時間がかかっても素直に答えることができた私。

 浅葱は少しほっとしたようだ。


「では……気持ちよかったら、声を出して教えてくださいね。でも
いやだった場合もすぐに言ってください」

「で、でも……あんな声、気持ち悪くない?」

「いいえ、とても可愛らしいですよ……」

「…っ……」


 浅葱の言葉に、顔が熱くなる。

 な、なんだか、浅葱…だんだんいつもの調子を取り戻してる気がする……


「では…失礼します」


 と言って、浅葱は私の耳を自分の唇で挟んだ。


「ふぁっ…」


 身体の芯がゾクゾクする。
 思わず、声が出てしまった。


「んんっ…」


 気持ちいい…けど…声を出すのは恥ずかしい…っ…

 唇をきゅっと結んで、なんとか声を抑える私。


「…声、我慢しないでください…」


 浅葱が、耳元で囁いた。


「ぁっあぁっ…!」


 浅葱の声と吐息に身体がゾクゾクして、声を抑えていたはずなのに、
思わず声が出てしまう。


「気持ちいいんですか…?」

「あっ…ダメっ…耳元でしゃべらないでっ…あっ! 息かけちゃダメぇ…っ!」


 私は口元で拳を震わせ、泣きそうな声で、浅葱に哀願した。


「気持ちいいのでしたら…もっとやって差し上げます」

「あぁっ…!」


 甘い痺れに耐え切れず、勝手に声が出てしまう。

 浅葱の顔は見えないが、多分面白がっているんだろう…


「あっ…もっ…やめ…ほんとにやめてっ…!」


 そう私が言うと、浅葱は本当にやめてしまった。


「えっ…?」


 あまりのあっけなさに、つい調子の狂った声が出てしまう。

 まさか、これもいじわるしてるの…?

 と、私は浅葱の顔を見た。


「……??」


 浅葱の顔を見て、さらに混乱する私。

 浅葱はすごく申し訳なさそうな顔をしていた。

 逆に私がドキッとしてしまう。


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