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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道

私は秀一にできるだけ全部話した。
すると秀一は顔をしかめてあごに拳を当て、なにかを考えるようにうつむく。
私は思い出しながら話を続けた。
「あのね…っその人に触られると、すごく気持ち悪くて…。
秀一に触られると、すごく気持ちいいのに。アソコだって触られちゃって…っ
もうダメかと思ったときに秀一が来てくれたから…。すごく、ホッとしたの」
「…そう…ですか」
「秀一…?」
なんだか秀一の雰囲気が怖い。
怒ってるのかな……
「ごめんなさい…私が1人で帰るなんて言わなければ…
もっと気をつけれてばあんなことにはならなかったのに…」
「違います…お嬢様のせいではありません」
「え…?」
秀一は私をじっと見つめてきた。
ドキッ…
だが秀一はすぐに目線をはずしてしまう。
少し、残念…
「…申し訳ありません。今すごく…妃奈浬お嬢様を襲ったやつに、
怒りと嫉妬を覚えています」
「え……」
秀一は少し苦しそうに顔を歪めた。
「もちろん…妃奈浬お嬢様に危害を加えたやつに怒りを覚えるのは当然です。
しかし同時に、私以外の男が妃奈浬お嬢様に触れたという事実が…
許せないのです」
…秀一……
秀一は辛そうな瞳で私を見つめる。
「…失礼しました。自分の所有物でもないのに…申し訳ありません」
「っ…!」
…所有物でもないのに…?
いちいち引っかかるのもどうかと思った。だがどうももやもやしてしまう。
所有物でもないのにって……
私はもう…秀一のものなのに…?
私は秀一の言葉に少し怒りを覚えた。

