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キスマーク
第4章 キ
それでも、
あぁ。名前の呼び方か。

とキスマークを付けられながら
昼間、会議室でしずかの先輩らしき人に言われたことを 思い出した。

「んもう! キスマークばっかりつけないでよ!」
と、いつまでも私の胸元に吸い付いているしずかを
無理やり剥がした。
あんたはキスマークを覚えたばかりの中学生か!

笑いながら私から顔を離したしずかは
その後、私の執事か?ってほど私にかまって甘やかした。

それは座敷にいるしずかの会社の人が 笑いを通り越して
苦笑いをするようになっても続いた。

この男、いったい何がしたいのか。
まさか、この中に元カノがいて
ヤキモチを妬かせる材料に使われてるんじゃないでしょうね!

それともしつこい女用の女避けに使われているとか!

なんて色々考えたけど、文字通り昨日今日知り合った男の
真相なんかわかるはずもなく。
とにかく、周りの反応に疲れる飲み会だった。




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