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キスマーク
第8章 ク
「今日の会見は絶対に失敗できなかった。
広報部として責任が大きかった」

目をつぶったままのしずかはそう言うとまた1つため息を吐きだした。

「だね。広報部は忙しかったでしょうね。
しずかもお疲れ様。良く頑張ったね」

さっきのお店での傍若無人ぶりを忘れて
私は隣のしずかを抱きしめて背中を優しくトントンしてあげた。

「すげぇ大変だった」
「うんうん」
「すげぇ頑張った」
「だねぇ」
「成功したら優衣に褒めてもらおうと、それだけ思って頑張った」

ん?

「寝ないで頑張った」
「会社に泊りこんだ」
「なのに、お前は」

そこで目を開け、私を睨みつけた後苦笑いをする。

「他の男と楽しそうに話してんじゃねーよ」

ただのヤキモチかよ・・・・

「俺が来たの気づかねぇのか」

あ~・・・・

「他の男と盛り上がってんじゃねーよ」

あぁ・・・
尻尾を振って、褒めてもらいたくて
私のところに来たら
私が他のワンちゃんと遊んでいたから
気に入らなかったのね。

「この会見が終わったら、保留の関係を終わらせようとしたんだ」

え。そうなの?

「ちゃんと始めから話して、ちゃんと付き合おうって言うつもりだった」

へ~。

「なのに柳下と楽しそうに話しやがって」

「大事な話をしようとする時に
いつもの居酒屋で待ち合わせする方が悪いと思うけど」

「かもな」

一瞬私の抗議を受け入れたように思ったけど

「でも、なんでいつもあそこで飲むのか、分かってねーだろ?」

なんて、ため息ついた。



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