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第13章 ふたりがいた…今

ふたりの荒い呼吸と
鼓動が静寂の中で入り交じる



兄の腰が
絶頂の余韻を味わうように
波打つ

私の身体は
今までの痛みの感覚を忘れてしまったように
力が抜けていく…


兄は気だるそうに
身体を起こし
私の顔の汗や涙を拭う


　…痛かったよな…
　　　

その言葉に安心して
涙がでてくる


　…大丈夫…
　　　大丈夫だよ…
　　　　


言葉とは裏腹に…
涙が溢れてくる

予想以上の痛みから
解放された安心感

なにより
私のﾊﾞｰｼﾞﾝを
兄へ捧げる事ができた幸福感


私と兄は…結ばれた