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碧竜の花嫁
第1章 碧竜の過去
少し空腹も落ち着いた所で、パオロは立ち上がり靴紐を結わえ終えた。
「翡翠様、そろそろ行きましょう。僕なら大丈夫です。」
パオロは翡翠に笑みを浮かべる。
「そうか、では行くとするか。」
光が差し込んでいる道は、先程あった急勾配な道ではなく、緩やかな下り坂へと変わっていた。
5分程歩いただろうか、ようやく翡翠の暮らす場所へとたどり着いた。
「ここが、我の住みかだ。」
翡翠は人の姿から竜の姿へいつの間にか戻っていた。
「そういえば、他の竜は?」