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第1章 碧竜の過去

ステラの家は幼い頃に父と母を亡くしたパオロにとっては家族同然であった｡
それでも、村の男達は世話焼きで、まだあどけなさを持つステラの事を好きな者も数多かった｡

そのせいか、ステラと付き合っているのか等と言う者も居るが、当のパオロはといえば、可愛い妹の様な物だ――

｢ただいま、お母さん｡｣

ステラと同じ金の髪をした母親のエウラリアは、慌てて駆け寄った｡

パオロの身体を怪我をしてないか、しっかりと確認する様に顔に手を触れると胸を撫で下ろした｡