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第1章 碧竜の過去

碧竜である翡翠が姿を現す事が無く、彼は目の前の翡翠に驚きを隠せなかった｡

｢お前は他の人の子とは違って、分かりやすい｡付いてくるがいい…｣

｢自分の名はパオロです｡付いてこいって、宜しいのですか？｣

まるでパオロと名乗った青年は伺いを立てるように翡翠に話し掛けてくる｡
｢我が良いと言っているのだ、構わん｡｣

翡翠は迷路の様な道の右手に向かいパオロを気遣いながら歩いていく｡
パオロもそれに慌てて付いていった｡