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マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
 
「っと…。流石にヤバいなこりゃ……」

 乾いた笑い声が後に続く。

 視線を向ければ、確かにヤバい状況。

 座席のシートも床も、おツユや潮やおしっこで汚れていた。

 僅かに窓を開けても、未だにイヤらしい匂いが車内にプンプン漂っている。

  激しい情欲の世界が繰り広げられていた痕跡が、ありとあらゆるトコにある。

「…体……ベタベタ……」

 飲み切れなかった精液がおっぱいにこびりついている。

 激しい動きと興奮で、体中が汗塗れ。

 汗と精液の匂いが体から漂っている。

 無理矢理にブラウスとスカートは着たものの、着心地は悪すぎた。

「…シャワー…浴びたい…」

 髪からも精液の匂いがするっぽい。

 何より、ノーブラ・ノーパンで居る事で、おっぱいやお尻が生地と触れ合うベタベタが気持ち悪かった。

「こりゃ…見られたらヤバいよなぁ…。
 お姉さん見ただけでも、何ヤったかバレバレだしなぁ」

 ごわついた髪と未だに上気した顔。

 確かに見られたら、えっちをしていたのはバレバレ。

「…どうする?」

 拭き取った筈のアソコから、まだおツユが滲む。

 微かに残る情欲の燻り。

 お尻をモゾモゾさせながら、平静を装う。

「迎え来られてもヤバいから…。取り敢えずお姉さんだけでも……」

「…パンプスじゃ…山道……」

 ましてや真っ暗。

 バスは非常灯があるものの、外は既に真っ暗だった。

「なぁに。ちょっとお姉さんには大きいだろうけど……」


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