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マネキンなカノジョ
第5章 カノジョとお使い
 
「…あのバカ運転手…」

 両手にバッグとパンプスを持ってブツクサ呟く。

 脚にはブカブカの靴。

 少しでも綺麗にすると、バスに残った運転手の靴だった。

「…最初から…寄越せばいいのに……」

 大雨で外に出れなかった事を忘れて文句を言う。

「…きっと…最初から…ヤる気だったんだ……」

 思わず見上げれば、漆黒の夜空。

 えっちが終わるのを見計らったように、雨は小降りになって止んだ。

「…スースー…する……」

 教えられた通りに、暗いながらも山道を下る。

 覚束ない足取りで先へと進むが、ノーパンで居る事に意識が向く。

「…やっぱり…」

 汚れた儘でショーツを穿きたく無かったけど仕方ない。

 暗がりの中で、手探りでバッグを漁る。

「………?」

 バッグを漁る。

「……………無い」

 入れた筈のショーツ。

 それの手触りが全くしない。

「…あ…」

 僅かな間だけ、バッグから離れた時があった。

 その時は迂闊にも、ショーツをバッグの上に置いた儘だった。

「…あのやろ……」

 怒りが込み上げて山道を振り返る。

 既にバスの姿は暗がりに紛れて見えなかった。

「…はぁ…」

 ブカブカの靴で登山をする気にはなれない。

 ましてやノーブラで揺れるおっぱいが生地と擦れて異様な感じ。

 下りてくる途中でも乳首が生地と擦れて、思わず立ち止まったのもしばしば。

「…何だか…ねぇ……」

 やり切れない感情を抱えた儘、教えられた場所へと脚を進めた。
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