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マネキンなカノジョ
第7章 カノジョとお泊り
 
「全く…散々だったわっ」

 部屋に美奈ちゃんの溜息混じりの声が響いた。

「…散々…ズズッ…あちっ…」

 お茶が熱かった。

「そう言うなよぉ…」

 何故かお尻を押さえた儘、畳の上で伸びてる先輩。

「……あは…は……」

 男は部屋の隅に体育座りで、乾いた笑みを浮かべるだけ。

「明日香が来るまで、海の中で立ちっぱなしだったんだからねっ」

「…捜すの…大変だった…」

 気付いたら先輩は居なかった。

 序でに回りに居た人達も居なかった。

「明日香は体にバスタオルなんて巻いてくるし…。
 いかにも『見せられない恰好です』って言ってるようなモンだったわっ」

「…美奈ちゃんの服…どっか行っちゃったから…」

 帰る頃には見付かったけど。

「バカ兄貴とアンタのせいで、せっかくの海が台無しだったわっ」

「そ、そう言うなって…」

「あは…は……。面目ない…」

 美奈ちゃんの不満大爆発。

 先輩たちは気圧されて、ちっちゃくなってる。

「…お茶…冷めちゃうよ? ズズッ……」

 丁度良い感じになった。

「アンタはどうしてそうマイペースなのっ!?」

 バンッとテーブルを叩く美奈ちゃん。

 白いタンクトップを持ち上げたおっぱいがプルンッて揺れてる。

「…美奈ちゃん……」

「…なによ?」

 ジトッとした目で見てくる。

「…ノーブラ…だね?」
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