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マネキンなカノジョ
第7章 カノジョとお泊り
ポチッと乳首が浮いてるのを見逃さなかった。
「なっ!? 何言ってんのよっ!?」
慌てて体を引く美奈ちゃん。
「何だってっ!?」
ガバッと起き上がる先輩。
「……………」
ジイッと体育座りで視線を向ける男。
「アンタらは見るなぁぁぁっ」
ガバッと胸を抱きしめる美奈ちゃんの怒声。
「…美奈ちゃん……煩いよ?」
静かな雰囲気が台無し。
波の音も美奈ちゃんの声に掻き消される。
「アンタが余計な事言うからでしょぉぉぉっ」
…ゼイゼイ言いながら怒鳴るなら止めればいいのに…
口に出すと、また何か言われそうだから、大人しくお茶請けの煎餅をボリボリと食べていた。
「まぁ、もう良いわ……」
おっぱいを隠すのも止めたらしい。
ポチッとさせた儘、後ろに手を着いてだらーんとし始めてる。
「怒ると皺が増えるしなぁ」
美奈ちゃんのおっぱいをジイッと見続けてる先輩。
「…あ…」
余計な一言だと思った。
「余計なお世話だぁぁぁっ」
やっぱり。
先輩のせいで、また美奈ちゃんが煩くなった。
「…この兄妹……仲…良いなぁ……」
「どこがよっ!」
「どこがだっ!」
美奈ちゃんに続いて、顔をボコボコにした先輩にも突っ込まれた。
部屋の隅の男はずっと空気だった。