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マネキンなカノジョ
第8章 カノジョと………
「…ごほっ…」
咳を吐いた先輩が静寂を破った。
「明日香…ちゃん……。
分かってるんだろ…?」
いつもと違う真剣な声。
目の前のコイツも美奈ちゃんも真剣な顔をしている。
「…ねぇ? どうなの?」
先輩の声なんて、どうでもいい。
聞きたいのはコイツの言葉。
束縛してくれる声が聞きたい。
「…えっちな下着…好きでしょ?」
だから、おっぱいもアソコも、見えちゃうような下着姿。
「…お尻だって…使えるよ?」
今でも、お腹の中でゴロゴロ玉が転がってる。
刺激に膝が震えてる。
「…みんな…好きだって言ってたよね」
「明日香…」
美奈ちゃんの震える声。
でも、今はコイツの声だけしか聞きたくない。
もう離さないって、早く言って欲しかった。
「…どんなえっちな事も…してあげれるよ?」
おっぱいを持ち上げて、乳首をペロッと舐める。
えっちな姿で誘ってるんだから、早く襲って欲しい。
「…だから、明日香ちゃん…」
「…先輩…煩い……」
いい加減、他の二人がウザったくなってきた。
早く抱きしめて、囁いて欲しい。
もう、努力も我慢もしてきた。
だから、早く見て欲しい。
こっちを見て、抱きしめて欲しい。
「…明日香…」
コイツの声に胸がドキッとする。
瞳が霞んで、満足にコイツの顔が分からない。
でも、何度も見てきた。
いつも見ていた。
だから、頭にはしっかり顔が浮かんでる。
「…健二…」
ドキドキしながらコイツの名前を呼ぶ声が掠れた。
鼓動がどんどん早くなる。
早く、次の言葉が欲しい。
「…明日香…」
名前は良いから、その次の言葉を………。
「俺は『健一』だって言ってるだろ」