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マネキンなカノジョ
第4章 カノジョとネット
 
「…居ない…」

 事の真相を問い質すべく、真相を突き止めようと、お弁当を頬張りながら先輩を待ち受けていた。

 しかし、当の先輩は風の噂で出張しているとの事。

「…アナルっ娘なんて余裕…」

 なんて、ドヤ顔で言い放つシチュエーションまで考えていたのに、肩透かしだった。

 実際のところは、まだ若干アナルはヒリヒリ。

 しかし、リベンジの結果、アナルっ娘への道は険しいものではなくなった実感があった。


…これで…またアイツ好みに………


 箸を咥えた儘、勝手に顔が綻ぶ。

 実害が無いだけに、動画に関してはどうでも良くなっていた。

 それ以上に、また一歩、アイツを悦ばせる事が出来るカラダに近付いたのが嬉しかった。

 女の子座りで一人日光を浴びながらお弁当を食べ、ほくそ笑む姿は異様かもしれない。

 しかし、そんなのを気にさせない悦びがあった。


…いつか…ネコ耳と尻尾着けて………
ニャンニャン言ってやるんだから………


 害の無いサービスをしてくれた事で、先輩に対して珍しく感謝する。

 お弁当を片しながら、想像は膨らむ一方だった。

 何処と無く、生活に張りが出て来た気がしなくもない。

 制服に身を包んだ体を陽の中で伸ばし、午後に向けて僅かながらに気合いを入れた。
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