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僕のこたえ
第38章 桜の記憶
でもどうにも思い出せなかった。


「ごめん…」


僕の言葉に顔を曇らせ、


「残念…」


と言いながら僕の手に握られていたストールを取り上げた。


その手はしなやかで白く小さな手…


僕の頭の中でピピピっとフラッシュバックした。


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