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僕のこたえ
第38章 桜の記憶


「君は…卒業式に握手した…」


彼女の顔がパッと明るくなった。


「はい!桜井 遥香です!今年入学しました」


嬉しそうに微笑む彼女の美しさにまた僕の胸がドクンと波打つ。


「そうか…あの時の桜井 遥香ちゃんか…」


瞳をキラキラさせて僕から目を逸らさない彼女…

その時髪にハラハラと桜の花びらが落ちてきた。


僕はそれにそっと手を伸ばし指で摘んで取った。


ほんの少し彼女の髪に触れただけなのに指先が熱く震えた。


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