パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 幼き日

「どうしよう…」


シェリーは目に涙を溜めながら呟いた。


「私が…私がマロースを探しに行こうなんて言ったから…」

ボロボロと。
シェリーの大きな目から大粒の涙が。

「ごめん…っ二人とも…」

次々に溢れてくる涙を手で拭いながら嗚咽をこぼす。



けれど僕は…

「シェリー…」

何も言えない。

目の前でシェリーが自分のことを責めているに。


きっと、僕が何を言っても事を荒げるだけな気がして。


じっと自分の無力さを噛み締めていることしかできなかった。




「…っ」

「シェリー。」



せめて『そんなことないよ』とだけでも言いたくて、口を開いたらライトが先に言葉を発した。