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俺の妹
第22章 真実
「あ……あのお客様……」
大きな声を聞きつけて店員がおずおずとまた声をかける。



「あ、すいません」
俺は頭を下げて、また安西を見た。






「他に……好きな人……?」

椎奈は奈都を見て呟いた。











「ごめん、奈都ちゃん……」

観念したように安西は深く息を吐いて
奈都に掴まれていた腕の手を優しく離した。

奈都の目にはみるみる涙が溢れて頬をつたう。

「あ……安西くん……!」




奈都はすがるような目で安西を見る。

「奈都ちゃんに付き合おうって言ったのは俺です」

覚悟を決めた安西は再び俺に視線を戻した。
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