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俺の妹
第28章 記憶
薄暗い押入れの中。
僕はお母さんに叱られて膝を抱いて泣いていた。
「ぅっ…ひっく……」
何で叱られたかは覚えてないけど、悲しくて涙が溢れる。
「おにいちゃん……」
埋めた太ももの間から優しい光が差し込む。
顔を上げると、心配そうな奈都がうさぎのぬいぐるみの耳を持って立っていた。
「泣いてるの……?」
小さな手を伸ばして、僕の頭をわしわしと撫でる。
「ぅぅっ……」
その優しさが全身に染み渡って涙が止まらない。
奈都は僕の横にちょこんと腰掛けてそっと扉を閉めた。
僕はお母さんに叱られて膝を抱いて泣いていた。
「ぅっ…ひっく……」
何で叱られたかは覚えてないけど、悲しくて涙が溢れる。
「おにいちゃん……」
埋めた太ももの間から優しい光が差し込む。
顔を上げると、心配そうな奈都がうさぎのぬいぐるみの耳を持って立っていた。
「泣いてるの……?」
小さな手を伸ばして、僕の頭をわしわしと撫でる。
「ぅぅっ……」
その優しさが全身に染み渡って涙が止まらない。
奈都は僕の横にちょこんと腰掛けてそっと扉を閉めた。