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俺の妹
第32章 真実を求めて
「すみません…」
安西は頭を下げた。
「お前、謝ってばっかだな」
笑って言うと
「違うんです……
俺………」
安西は頭を下げたまま動かない。
ポタポタと汗とは違う水滴が地面を濡らしていく。
「姉ちゃんと………血が繋がってないかもって……」
涙の混じる声は擦れていた。
俺はゆっくり近づいて頭をくしゃくしゃと撫でた。
「くっ……ふっ……
あんたの前でだけは泣きたくなかったのに……」
そのまま安西は膝をついて大声をあげて泣いた。
「安心しろ、俺は頭悪ぃから、すぐ忘れるよ」
泣き止むまで、俺はガードレールに腰掛けて
空を仰いで待った。
安西は頭を下げた。
「お前、謝ってばっかだな」
笑って言うと
「違うんです……
俺………」
安西は頭を下げたまま動かない。
ポタポタと汗とは違う水滴が地面を濡らしていく。
「姉ちゃんと………血が繋がってないかもって……」
涙の混じる声は擦れていた。
俺はゆっくり近づいて頭をくしゃくしゃと撫でた。
「くっ……ふっ……
あんたの前でだけは泣きたくなかったのに……」
そのまま安西は膝をついて大声をあげて泣いた。
「安心しろ、俺は頭悪ぃから、すぐ忘れるよ」
泣き止むまで、俺はガードレールに腰掛けて
空を仰いで待った。