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俺の妹
第32章 真実を求めて
リビングに入るとテーブルに母さんと向かい合わせで
椎奈と椎奈の母親が座っていた。
「聡っ…!」
椎奈は振り向いて安西を呼ぶ。
「ちゃんと……説明してもらおうか
母さん」
俺はテーブルを避けてソファに座り、母さんを見た。
「私がお話します」
口を開いたのは椎奈の母親だった。
奈都は訳が分からないといった表情で俺と母さんを交互に見ている。
奈都を母さんの横に座らせ
空いている俺の横に安西を座らせたところで
椎奈の母親はぽつりぽつりと
真実を話し出した。