この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺の妹
第33章 追憶
少し大きくなり始めたお腹を撫でながら産婦人科に着くと
汗が額を濡らしていた。
それをハンカチで拭って待合室を一望すると
「美穂さん!」
ここで知り合って仲良くなった竹内美穂(たけうちみほ)さんが
先に着いて診察を待っていた。
「皐月さん!
お腹大っきくなってきたわね!」
「ふふ、美穂さんこそ」
お互いのお腹の子の予定日が同じこともあって
私たちは出会ってすぐ仲良くなった。
「初産って不安なことばっかり!
皐月さんが羨ましいわ
こんな大きな病院のご婦人なんだもの」
「そんなことないわ
周りが知り合いばかりだと気を遣うものよ」
夫が次期院長になるこの病院は
内科から外科、産婦人科まで備える
ここらへんでは右に出るものはいない
総合病院だ。
本当はこじんまりとした産婦人科で出産したかったが
そんなわけにもいかず
渋々ここへ通っている。
汗が額を濡らしていた。
それをハンカチで拭って待合室を一望すると
「美穂さん!」
ここで知り合って仲良くなった竹内美穂(たけうちみほ)さんが
先に着いて診察を待っていた。
「皐月さん!
お腹大っきくなってきたわね!」
「ふふ、美穂さんこそ」
お互いのお腹の子の予定日が同じこともあって
私たちは出会ってすぐ仲良くなった。
「初産って不安なことばっかり!
皐月さんが羨ましいわ
こんな大きな病院のご婦人なんだもの」
「そんなことないわ
周りが知り合いばかりだと気を遣うものよ」
夫が次期院長になるこの病院は
内科から外科、産婦人科まで備える
ここらへんでは右に出るものはいない
総合病院だ。
本当はこじんまりとした産婦人科で出産したかったが
そんなわけにもいかず
渋々ここへ通っている。