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俺の妹
第33章 追憶
「今日、性別が分かるのね
ドキドキするわ」
「ホント!」
私はこの日が来るのを本当にドキドキしながら待っていた。
私と夫はお見合い結婚……
そう言えば聞こえはいいが
私の父の経営する小さな整骨院が先行き不安になり
継続していくためにさせられた
契約結婚だった。
夫は仕事以外に興味はなく、もちろん私のことも
ただの家政婦…もしかしたらそれ以下としか
思ってないようだった。
そんな夫が望むのは、跡取り。
男の子であることを心から望んでの今日の診察だった。