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俺の妹
第34章 本当の兄弟、本当の姉妹
「さて、安西さんからどこまで聞いたのかな?」
寿司が届くまでの間
父さんは俺たち子供4人をテーブルに座らせ
優しく微笑みながら聞いた。
「父が意図的に取り違えにしようって話を持ちかけたところです」
安西が父さんをしっかり見て答えた。
「うん、安西さんのご主人からそう持ちかけられたんだ。
母さんは悩んだ。
自分が断れば、安西さんのお腹の子は消えてしまうかもしれないってね」
奈都は下を向き、スカートをぎゅっと握りしめた。
ショックだよな………
消えてしまいそうなお腹の子は紛れもなく奈都のことだ。
抱きしめてやりたい衝動を抑え、そっと見えないように手を包む。
寿司が届くまでの間
父さんは俺たち子供4人をテーブルに座らせ
優しく微笑みながら聞いた。
「父が意図的に取り違えにしようって話を持ちかけたところです」
安西が父さんをしっかり見て答えた。
「うん、安西さんのご主人からそう持ちかけられたんだ。
母さんは悩んだ。
自分が断れば、安西さんのお腹の子は消えてしまうかもしれないってね」
奈都は下を向き、スカートをぎゅっと握りしめた。
ショックだよな………
消えてしまいそうなお腹の子は紛れもなく奈都のことだ。
抱きしめてやりたい衝動を抑え、そっと見えないように手を包む。