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第3章 現在

くそっ…くそっ

梨々香は俺の物だ！

…何を考えているんだ？
俺は梨々香の家族への
復讐だろ？

何本気になっているんだ？
ダメだ。今は捨てろ。
好きなんてただの邪険な感情なんだ。
そんなの…要らない。
俺を要らない物にした
アイツを、俺は許さない。

梨々香何て大嫌いだ。
なのに何でだろう。
祐吾を殴っている右手が止まらない。

俺は自分が大嫌いだ。
嘘をつけない自分が…

祐吾の口から血が流れている。
いつもニコッと笑うと目立つ
白い歯も今では真っ赤だ。

「やめぇッ！！隆君！」
なぜ…祐吾なんだ？
なぜ俺ではない。
なぜ？

「オイッ！浦島何があったんだ？」

はっ！
せんこうがいまさらノコノコと来るんじゃ
ねぇよ…

もう俺の記憶はない。
無我夢中だ。

いつの間にか祐吾は
全身打撲
左腕骨折の大怪我を負っていた。

お前は梨々香を好きなんだろ？

次こそは容赦しない…