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ツゥルーライズ
第3章 痛い目
次の日、朝起きてすぐメールをした。
すぐ返信が来た。

『ちょっとヤバいかも……』
『嘘だろ?』
『ねえ、うちのひととしていい? どう思う?』
『どう思うって……由美に任せるよ』
『そう、いいのね、わかったわ』
メールなので、どんな口調かはわからなかったが、少し気になった。
『怒ったの?』
と、メールを送ったが、その日はもう由美からメールが来なかった。

『旦那とはしないでくれ』と言って欲しかったのだろうか?
私は地雷を踏んだのだろうか?
なぜこんなことで、悩まなきゃならないのだろう?
その日も眠れなかった。
本当に生理が遅れているのだろうか?
由美は今、やけになって旦那としてるのだろうか?
最初は生理の遅れだけを心配していたのが、いつしか由美が旦那とするのか、しないのかが頭の中を占めるようになった。
別に激しい嫉妬を抱いたわけではなかったが、由美が抱かれている姿を想像すると、ちくりちくちと胸に刺さるものがある。
できればしてもらいたくなかった。
今、メールをしたらまだ間に合うだろうか?
いや、初めからお互いの家庭を壊さない約束で始めた関係だ。
これでいいんだ。
頭の中で果てしない自問自答のループが繰り返された。
夜が明けた。
その日も由美からは連絡がなかった。
私は捨てられたのだろうか?
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