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彼女は思い通りにいかない
第5章 ~志織の金曜日~週末監禁
ずきん、と痛む胸。
でも私が傷付くなんておこがましい。
遥斗さんみたいな大人の男の人が私とエッチしてくれるだけでもありがたいと思わなくちゃ。

「…んんっ…」

何も言わない私に遥斗さんは深い口づけをくれた。
やっぱり遥斗さんは優しい。
それに応えるように私も舌を絡めた。
遥斗さんの舌が触れた場所からは口の中にも関わらず、快感が流れ込んでくる。

「志織…お願いだから変な奴について行くなよ?」

優しい声に耳の奥まで気持ち良くなる。

けど私そこまで子どもじゃないよ?
おかしなんかに釣られたりしない。

でもそう言ったら私の上で大きなため息が聞こえてきた。

大丈夫。
私は遥斗さんにしかついていかないよ?

私は心の中だけでそう呟いた。


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